描くために
祖父の周辺を
色々調べてみて
まず驚いたのは
このような
家の事情でした。
異母きょうだいで
育った話は
一族にも
あまり
伝わっていなく
向井先生の本でも
さらっと触れているだけ。
生活していく上では
むしろ
忘れてしまいたい
事柄だったのかも
しれません。
しかし
守は
情が深く
人と濃く付き合うタイプの
建築家でしたが、
(祖父の縁で
仕事を得た
仲間や部下の方も多いらしく、
逓信省の山口文象先生の
エピソードなどが
有名です)
(祖父亡き後に生まれた
私でも
法事にやって来る
人々の
テンション高い
熱気には
毎度
おじいちゃんて
一体何をして
みんなに
こんなに好かれていたんだろう?
と
不思議に思ったのを
覚えています)
その情の深さは
どうも普通の
親切心や
同情心や
友愛などを
超えるレベルの
ものであったらしいので、
この特殊な
家族関係を知ったとき、
ここで幼少から
揉まれて得た
心が
人と付き合うときの
大きな糧に
なっていたのではないか
と
思えてならないのでした。
☆
3人の母は
古谷家から
一人亡くなると
次々
妹が
後釜をつとめるために
嫁いで来たようです。
昔はよくあったと聞きますが、
今なら考えられないですね