デカンショ節は、
旧制高校生が気に入り、
流行したのだそうです。
旧制高校生は
西洋を理解するため、
哲学書をよく読んだようですが、
デカンショは
デカルト・カント・ショーペンハウアー
の略にも
貫禄を持っていましたが
こんな唄を歌いながら
暴れまわるストームや、
格調高い講義に揉まれたことも
★
山田守は、
「ニーチェがこう言っている・・・
芭蕉が・・・・〇〇が・・」など
色々な人物の名前を挙げながら話をする
哲学者や画家、作家など
違うジャンルの人からの気づきを
建築に取り入れる
ことが
しばしばあったようです。
近代建築のパイオニアとして、
良い建築とは何か?
模索しながら進むのに、
幅広く思想的なヒントを
得ようとしていたため
この四高での読書や授業が
間違いないと思われます。
中でも、
この金沢で座禅を体験しながら
哲学に昇華した
には
大きな影響を受けていたようです。
守の著作『あすのすまい」や、
晩年出演したラジオ番組
西田哲学の考えを引用しながら、
日本人は納得しない、
日本人はモノと心が統一されたものを
求めている、
(物心一如)
という持論を展開しています。
山田守の建物は
大胆なフォルムだが
機能性も良い
のが特徴とされますが、
モノと心を一体化させる
(日本人らしく心をこめる)
という意識が強かったことが
このような持論からも
うかがわれますね。
西田幾多郎と鈴木大拙は
親友でもあった
【50玉建築散歩】
江ノ電の稲村ヶ崎駅〜七里ヶ浜に向かう
西田幾多郎先生晩年の居住地近くに
西田先生記念の
この不思議な形の歌碑は
坂倉準三先生が
西田先生の著作からイメージを起こして
制作されたようです。
✳︎
西田哲学は難解ですが、
ざっくり言うと、
自我から世界を見ているという
(好んで円を書かれていた)
伝わってくるような
不思議な雰囲気の歌碑ですね。
また、石川県かほく市の
一生懸命描いております・・・